シャコバサボテンマニアのための基礎知識

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シャコバサボテンのちょっと学術的な話

簡単なことは、『シャコバサボテンってどんな植物??』で触れました。
ここから先は、かなりマニアックなことになります。
育て方などにはあまり参考になりませんが、
シャコバサボテンのことが好きになって、
もっとこの植物のことが知りたいという人のために作ったページです。

シャコバサボテンのルーツ

まずは、シャコバサボテンのルーツから探ります。
下の血縁関係を示したイラストを見てくださいね。

シャコバサボテンの系統

現在流通しているシャコバサボテンは
S. truncataS.russelianaを交雑してできた交雑種S. ×buckleyiです。
(自然交配したという説もありますが、おそらく人工交配?)
この交雑種を含め、いろいろな近縁種をさらに交雑してできた品種も
シャコバサボテンの園芸品種として含まれます。
ですから、一口にシャコバサボテンといっても、品種によって
微妙に系統が違うことがあります。

現在シャコバサボテンの園芸品種は100種以上ありますが
そのほとんどが、葉がギザギザで花は10〜12月頃のものです。
つまり、ほとんどの品種はトランカタ種の血を色濃く受け継いでいます。
『シャコバサボテンってどんな植物??』のページで
学名をS. truncataとしているのはこのためです。
実際に系統を解析したわけではないので推測の範囲ですが
交配を繰り返していく中で、どんどんトランカタ種の形質が残ったのではないでしょうか。

現在日本ではS.russeliana(カニバサボテン)の原種の生産はほとんどないと思います。
今カニバサボテンと呼ばれている植物達のほとんどは
シャコバサボテンの園芸品種のなかで
『葉が丸い』というS.russelianaの特徴を持っている品種をそう呼んでいます。

現在、農林水産省の品種登録においてもこの葉の形は重要視されますので
シャコバサボテンの品種を見分ける上でもとても重要なことだと分かります。

英名と花の時期について

英名と花の時期はかなりリンクしています。
シャコバサボテンに限ったことではないので、園芸好きとして
ちょっとした豆知識と思ってみていただけるとおもしろいと思います。
英名の下の( )内は直訳の日本語です。

種名 英名 花の時期
S. truncata(トランカタ種) thanksgiving cactus
(感謝祭サボテン)
10〜12月ごろ
S.russeliana(カニバサボテン) ?? 1〜3月ごろ
S. ×buckleyi(シャコバサボテン) christmas cactus
(クリスマスサボテン)
10〜1月ごろ
Rhipsalidopsis gaertneri(イースターカクタス) easter cactus
(イースターサボテン)
3〜5月ごろ

日本ではあまりなじみはありませんがアメリカではthanksgiving(感謝祭)は
家族や親戚が一同に集まり、すべてのことに感謝する大切な日です。
クリスマスの次に重要なイベントと位置づけられています。
この感謝祭は11月の第4木曜日です。
    感謝祭の詳細は・・・ http://www.americaseikatsu.net/thanksgiving.html

クリスマスはもちろん、12月25日ですね。

イースター祭(キリストの復活祭)は毎年日付が違うようですが3〜4月に行われます。
キリストの復活祭ですから、キリスト教徒にとっては大切な日です。

このような欧米(アメリカ)にとって重要な祝日のころに咲く花は
英名に『イースター・・・』 『クリスマス・・・』 が付くことがとても多いです。
特にクリスマスはよく耳にします。
例)
クリスマスベゴニア、クリスマスローズ、クリスマスホーリー
イースターリリー、イースターフラワー(セイヨウオキナグサ )   など。

少しシャコバサボテンに話を戻します。
シャコバサボテンは英名で『christmas cactus(クリスマスカクタス)』です。
おそらく原種に近いものはクリスマスの時期に咲いていたのでしょう。
現在の園芸品種のほとんどは、thanksgiving(感謝祭)の頃に咲きます。
それを考えればthanksgiving cactusが正しいかもしれませんが
昔からの呼び名、特に通称名はやはり変わらないんでしょうね。
そして、シャコバサボテンが赤と緑のクリスマスカラーということも
クリスマスカクタスの名前が自然に使われている理由の一つかもしれません。

シャコバサボテンの名前についてもう少し。。。

シャコバサボテンというのが和名であることは、決まっていることです。
別名がたくさんあることにも触れました。
最後は、シャコバサボテンの地方名について紹介します。

日本の鹿児島以南では、シャコバサボテンを 『 カニラン 』と呼ぶことがあります。
サボテンではなくてランという位置付けなんですね。

そしてお隣の国中国、
シャコバサボテンの中国名は 『蟹爪蘭 』 です。
そう、中国でもシャコバサボテンはランという位置付けなんです。

また日本でも、昔はシャコバサボテンを、
カニサボテンやカニシャボなんて呼んでいました。

時代や地方によって呼び方が違うシャコバサボテンですが、
どの名前でも、シャコバサボテンのことだと予想できるところが巧いネーミングですね。


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